TSB紹介

英国式ブラスバンドとは?

ブラスバンドの成り立ちと日本のブラスバンド

北陸ブラスバンドフェスタより北陸には各県にひとつづつバンドがあります。

英国式ブラスバンドは、19世紀のイギリスで発祥しました。炭鉱労働者の間で盛んになり、広まったと言われています。

世界的には、ヨーロッパ、オーストラリアなどで盛んです。とくに、ヨーロッパでは毎年大きなコンクールが開催されています。
また、イギリスでは、レベルの高いバンドには企業のスポンサーがつくこともあります。

日本では、バンド数はまだ多くありませんが、少しずつ増えてきており、徐々に認知されてきています。

ブラスバンドの特徴

吹奏楽に比べ、なかなか聴ける機会が少ないブラスバンドですが、これを知っていれば、ブラスバンドがもっと楽しい!ぜひこれを聴いて欲しい!…そんなポイントをご紹介します。

Point柔らかく、力強いサウンド

TSBではよくコの字型の配置を採用しています

コの字型またはUの字型の配置で、客席には直接ベルを向けず、バンドの音がブレンドされた間接音を届けるのも特徴のひとつです。
また、ヴィブラートを多用することで作り出される金管楽器の力強さと柔らかさが一体となったサウンドが魅力となっています。

Point速いパッセージ&機動力

ブラスバンドの特徴のひとつに、木管楽器顔負けのパッセージがあります。
トロンボーン以外の金管楽器はピストン楽器で、高音楽器から低音楽器まで速いパッセージを吹くことがあります。時にはスライドで音を変えるトロンボーンも、ピストン楽器と同じフレーズを吹くことも。
打楽器も少ない人数で様々な音を要求されるため、1曲の中でもパートをよく掛け持ちしています。

Pointプリンシパルに注目!

ブラスバンドの首席奏者は、指揮者左手に座るコルネット奏者「プリンシパル・ソロ・コルネット」です。ソロを吹くことが多く、速いパッセージも吹きこなします。
その向かい、指揮者右手に座るソロ・ユーフォニアムも、ソロやテンポの速いパッセージを要求されます。
2人のソロの掛け合いやデュエット、ぜひご注目ください。

Pointソロ、フューチャーを聴く

ソロ、フューチャー

ブラスバンドでは、各楽器のソロやフューチャーの曲をよく演奏します。ブラスバンドの演奏会では、演奏する十数曲のうち数曲はソロやフューチャー曲を取り上げることが多いです。
コルネットからバスまで、もちろん打楽器のフューチャー曲もあります。

英国式ブラスバンドで使われる楽器・パート

英国式ブラスバンドは、サクソルン属の金管楽器と直管楽器のトロンボーンと打楽器で構成されます。
サクソルン属の金管楽器とは、サクソフォーンの産みの親であるアドルフ・サックスが考案した金管楽器で、コルネットやテナーホーン(アルトホルン)、バリトン、ユーフォニアムなどがあります。吹奏楽で使用されているトランペットやフレンチホルンなどは、基本的には使用しません。
吹奏楽やオーケストラでは、いろんな調性の楽器が使われていますが、ブラスバンドで使われる金管楽器の調性はB♭管、E♭管の2種類です。

英国式ブラスバンドは、以下の楽器で構成され、通常28名の奏者で演奏します。
それぞれの楽器・パートに重要な役割があります。

コルネット(E♭、B♭)

英国式ブラスバンドでもっとも高い音域を担当する楽器。
E♭管とB♭管があり、英国式ブラスバンドではパートも人数も一番多い楽器です。
B♭コルネットの管の長さはトランペットと同じですが、管の巻きが異なり、トランペットより小型でやわらかい音色をもっています。

ソロ・コルネット(B♭)

規定人数は4名。
主に主旋律を担当します。ブラスバンドの特徴のひとつであるテンポの速いフレーズを担当することも多く、花形のパートのひとつです。
客席から一番近い席に座るバンドの首席奏者1名をプリンシパル・ソロ・コルネットと呼び、ソロを担当することが多いため、とくに高い技術と音楽性が要求されます。
プリンシパル・ソロ・コルネットを補佐する役割を持つ奏者1名をアシスタント・プリンシパル・ソロ・コルネット、他2名をトゥッティ・ソロ・コルネットと呼びます。

ソプラノ・コルネット(E♭)

規定人数は1名。
コルネットの中でも最も高い音域を担当し、主旋律の最高音やソロを担当します。
バンドのサウンドを引き締め、華やかにする役割を持つパートです。
B♭管のコルネットより管の長さが短いため、音程がとりにくい楽器です。

リピアノ・コルネット(B♭)

規定人数は1名。
ソロ・コルネットのように主旋律を担当したり、対旋律を担当したり、セカンド・コルネットやサード・コルネットのように伴奏を担当したり、様々な役割を持つパートです。

セカンド・コルネット(B♭)

規定人数は2名。
サード・コルネットと共に、ハーモニーや伴奏をすることが多いパートです。
音域の低い楽器と同じ動きをすることも多く、バンドの音色の基本を作るパートです。

サード・コルネット(B♭)

規定人数は2名。
セカンド・コルネットと共に、ハーモニーや伴奏をすることが多いパートです。
音域の低い楽器と同じ動きをすることも多く、バンドの音色の基本を作るパートです。

フリューゲルホーン(B♭)

規定人数は1名。
やわらかい音色で、ソロを担当したり、テナーホーンとともにハーモニーや主旋律を担当します。

テナーホーン(E♭)

規定人数は3名。
日本では、アルトホルンとも呼ばれます。
ソロ・ホーン、ファースト・ホーン、セカンド・ホーンの3パートに分かれます。
ソプラノ・コルネットの1オクターブ下の音域を担当し、ハーモニーや伴奏を担当することが多いパートです。
バンドの中音域を支えるパートです。

バリトン(B♭)

規定人数は2名。
ファースト・バリトン、セカンド・バリトンの2パートに分かれます。
ユーフォニアム、トロンボーンとともに、コルネットの1オクターブ下の音域を担当します。
席もユーフォニアムとテナーホーンの間にあることが多く、音楽的にも他の楽器をうまくつなげる役割を持ちます。

トロンボーン(B♭)

英国式ブラスバンド唯一のサクソルン属ではなく、またピストンではないスライドで音程を作る金管楽器です。
サクソルン属のやわらかい音色にハリのある硬い音を入れることで、バンドのサウンドを引き締める役割があります。

トロンボーン(B♭)

規定人数は2名。
ファースト・トロンボーン、セカンド・トロンボーンの2パートに分かれます。
同属ではない楽器の音色でサウンドにメリハリを持たせたり、甘い音色でハーモニーを作るなど、役割は多岐にわたるパートです。

バス・トロンボーン(B♭)

規定人数は1名。
バスのトップを担当したり、トロンボーンと同様にハーモニーやサウンドにメリハリを持たせるなど、様々な役割を持ちます。
英国式ブラスバンドでは、楽譜はト音記号で書かれていますが、バス・トロンボーンだけはヘ音記号で書かれています。

ユーフォニアム(B♭)

規定人数は2名。
ソロ・ユーフォニアム、セカンド・ユーフォニアムの2パートに分かれます。
バリトン、トロンボーンとともに、コルネットの1オクターブ下の音域で、主旋律やベースを担当します。
席はソロ・コルネットの向かい側に位置し、ソロ・コルネットと同じく主旋律やテンポの速いフレーズを吹きこなすのが見所のひとつです。

バス(E♭、B♭)

ベースの要となるパートです。
E♭管とB♭管があり、ロータリーではなくピストンの楽器を使用することが多くあります。

E♭バス(E♭)

規定人数は2名。
エスバスと呼ばれ、広い音域でバンドのベースを支えます。
また、甘い音色を持つ楽器で、ソロを担当することもあります。
楽譜はト音記号で書かれています。

B♭バス(B♭)

規定人数は2人。
ベーバスと呼ばれ、最低音域でベースを支えます。
エスバスと同様音域が広く、バンドの要となるパートです。
楽譜はト音記号で書かれています。

パーカッション

規定人数は3人。
奏者はそれぞれ、ティンパニ、ドラム、鍵盤を担当することが多く、人数が少ない分持ち替えも多くあります。
他の編成と同じくバンドのサウンドに彩りとベースを作る他、トロンボーンと同様に同属楽器の音色にメリハリをつける役割も持つパートです。